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イメージだけで志望企業を決めない


私も就活時代、どうしても企業のイメージや規模だけで、なんとなくエントリーする企業を決めたくなったりしたものでした。華やかなイメージやグローバルな印象の大企業に人気が集中するのは、そうした就活生のイメージ先行の選択があるんだと思います。

商社、旅行業、銀行、航空運輸・・・

どれも超が付く立派な大企業が連なっています。商社や旅行業なら世界をまたにかけて飛び回り、バリバリ働く姿が思い浮かびますね。またそういうのに憧れる気持ちもよくわかります。
でもちょっと待って下さい。あなたは一体何をしたいのですか?どんな職業のプロとして就職したいと思っているのですか?あなたの価値観はどこにありますか?

よく自問自答して下さい。就職は一生の問題です。あなたの人生を大きく左右する問題です。
入社する会社で、収入も生活レベルも・・住む場所も、出会う人たちも・・そして結婚も・・。全て就職先が大きな影響をもたらすことを真剣に考えて下さい。

これは実際にあった業界裏話です・・・

<旅行会社A>
旅行会社のイメージ・・・世界中を飛びまわれる。華やかなイメージ

添乗員は派遣社員が多くなっていて、新入社員はカウンター業務(セールス)か外勤セールス(主に法人営業)です。
世界中を飛び回る添乗員をしたいなら派遣会社に入る方が確実性は高いのが実体で、実際はセールスをするのが普通です。私の大学の友人は某大手の旅行会社に転職しましたが、最初の仕事はJRの駅でのティッシュ配りでした。
後に添乗員のサポートをするようになりましたが、宿泊時に添乗員専用の個室があるホテルは少なく、せいぜいバスの運転手と相部屋か、ホテルが満室の場合は宴会場に座布団を敷いて寝ることはザラだったとのこと。
ホテル側にとってのお客様はツアーの参加者であって、旅行会社・代理店は単なるスタッフ扱いだそうです。
日々、そういう宿泊を続けているとストレスがものすごいとのこと・・・離職率が高いのもうなずけます


<商社B>
大手総合商社のイメージ・・・超一流企業。グローバルでカッコイイ世界。国を動かすプロジェクト

収入も半端じゃなければ、仕事量も並の体力では続きません。体育会系が好まれるのももっともなようです。
これも私の大学時代の友人が、大手総合商社で今でも働いていて、年に数回会って飲みながら聞いた話です。
確か・・・入社7〜8年で年収1,000万以上あったと思います。しかし・・・入社した頃は中東にある国のボロ事務所に駐在し、売っていたのは鉛筆。友人は英語(ほぼネイティブ)、中国語とフランス語を扱いますが、その次はオランダと全くそれまでの語学スキルは活かせなかったとのことです。
毎日、0時近くまで働き、廃人同然になりましたが・・・途中帰国していた2年の間で結婚し、なんとか辛抱して現在に至ってる状況です。友人が言うには、海産を扱うチームは実際にマグロ漁船に乗り、何ヶ月も漁に出るとのこと・・・
まさに体力勝負です!
社内恋愛は自由だそうです。。(笑


<航空会社C>
これは言うまでもありません。
今後は格安航空会社がどんどん日本に参入してきます。贅沢な乗り物として運行してきた国内の会社は、高コスト資質から脱却するのは数年ではまず不可能です。
A○Aが別会社を作り格安運行に参入するようですが・・・いくら会社を分けたとしても母体が高給取り集団であった体質を是正できるのでしょうか?企業のDNAはなかなか変わりません。
また、J○Lは・・・復活できるのか!我が家の2軒お隣さんはココのパイロット・・とりあえずリストラは免れたようです。

とにかく、今後は大変競争が激化する業界であることには間違いなさそうです。


結論!
イメージだけで志望する企業を選ばない。
あくまでもあなたは一体何をしたいのですか?どんな職業のプロとして就職したいと思っているのですか?あなたの価値観はどこにありますか?を自問自答した上で、納得して入社しましょう。
入社した後で、「こんなはずじゃなかった」なんてことにならないために・・・



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