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業界だけで企業選定しない


業界研究という言葉がある通り、世の中に星の数ほどある企業もそれぞれどこかの業界に属しています。しかしそれはあくまでメインの本業だけを色分けしているのであって、必ずしも実際の仕事内容と一致しているわけではありません。
解りやすく言うと、球団経営をしている会社の本業は他にありますね。例えば日本ハムは食品製造メーカー、楽天はIT企業、ジャイアンツは読売新聞社・・・
もっと現実的に言えば、入社してすぐに本業とは全く関係ない業界の関連子会社へ出向させられた・・・なんて事はザラです。やりたい業界や仕事と、入社後に配属される部署(会社)は一致しませんし、また入社してみないとわからない面が多々あるのです。大企業ともなれば、子会社は子会社で別途採用活動していますが、中堅どころとなるとコストの関係で親会社が一括して採用活動しているのです。

一昔前までは本業に徹するのが企業経営にとってプラスになると考えられていましたが、もはやスピードと変化の時代。商社が川下の流通業に手を出してくる時代ですから(三菱商事:イオン、丸紅:ダイエー、伊藤忠:ユニー)、ある一定以上の規模の企業ともなれば様々なビジネスチャンスを狙って活動しているのです。

そこで業界を絞り込みすぎるとどうなるでしょうか?
入社後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しても意味がありません。
要するに・・・
「業界」にこだわるのではなく、「職種」にこだわるほうが良いということです。
大きく分けると「営業系:管理系:技術開発系」あたりでしょうか。
営業と言っても様々です。セールス接客、商品企画、マーケティング、宣伝プロモーション、ネットビジネス。
管理では総務、人事、経理
技術開発に至っては、ここには書ききれないほど多くの技術開発がありますね。

自分が何をしたいのか・・を優先すべきで、業界を優先して就職先を選定するのは避けるべきというのが私の持論です。

<職種選定のプロセス>

第一優先は自分に特技や好きなことがある場合は、そこからスタートするのが普通です。
しかし多くの就活生にそのような特技があるのでしょうか?もし何も無い場合は、何をものさしにして考えればよいのか・・。
それは「性格と普段の自分の行動」です。
なんとなくでよいので、ザックリと自分の性格・自分の普段の行動を見つめ直してみましょう。
社交的で外の人と触れ合うのが大好き・・思い立ったら即行動!みたいな人に研究室でじっとしているような仕事が向くでしょうか?
PCの前で色々と思いを巡らし、自分の興味のあることはネットで徹底的に調べ上げるような人・・・こういう性格ならマーケティングが良いかも知れませんね。
自己顕示欲が強い人は、意外と商品開発に向いていたりします(みんなに見てもらいたい・・と強く思える人が向いてます)。

ある程度、先が見えてきたら・・・
そういう職種を主軸にしている企業を探します。大手の就活サイトでそのたぐいの情報はいくらでも見つけられます。
何社から見つかったら、ようやくここで「業界」を調べるのです。
その企業の本業で業界は決まりますが、業界ごとに特徴やカラーがあるのが普通ですから、そういうことはネットでは解らないので、後のOB訪問時の質問事項としてメモをしておきます。特に企業体質に関する部分です。旧態依然の古い考えが蔓延していたり、実力の評価制度や人事制度、提供している商品やサービスへのこだわりなどです。
またOB訪問の際に、自分が希望する職種のセクションの社内での位置づけなどを聞きましょう。将来そのセクションは社内で発展性があるのか・・有望な人材が所属しているのか・・そうでない人たちの集団になっていないかどうか・・などです。
OB訪問を経て、あまりにも自分が選んだ会社の業界の体質があわないようであれば、エントリーするかどうかを考えましょう。

要点をまとめると・・

就活におけるプロセスは「業界」→「職種」ではなく、「職種」→「業界」であるべきで、その方が入社後のリスクが少ないのです。やっとの思いで入社した会社で、自分のやりたい仕事ができないのでは意味がありません。会社はまだ小さくでも自分のやりたい仕事に就けることが一番幸せなんですから。


吉野家 VS すき家
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