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社内失業

過去最悪の失業率、内定取り消し、就職難民……。しかし、戦争とも言われる就活を勝ち抜いてやっとの思いで就職しても、その後その会社の社内で“失業”してしまう人たちがいるのをご存知でしょうか。

「社内失業」とは、働く意欲がありながらまるで失業者のように仕事がなく、社内で孤立する20代から30代の若手会社員を指す言葉です。

2009年度の経済財政白書によると、リーマンショックがあった2008年からわずか1年の間に、企業内で余剰人員となっている社内失業者の数は、なんと607万人にのぼると記されています。
日本の労働人口は約6千万人、その内自営業者が10数%公務員が7〜8%と言われていますので、残りのおおよそ4500万人がサラリーマンです。だとすると、サラリーマンのなんと13%が社内失業に追いやられていることになります。
つまり、10人程度の部署ならば1〜2人、1万人規模の会社ならば、なんと1300人前後の社内失業者を抱えているということになります
バブル崩壊後の不況時でさえ、余剰人員は5年間かけて約300万人でした。今の状況がいかに深刻なものかがわかります。
社内失業者は給料も安く、実績もないので転職も難しい。そのため明るい未来を想像できず、閉塞感に押し潰されているというものです。

仕事ができないため出世もできず、賃金も低いまま。仕事がないので社内外の人脈もつくれずに孤立し、業績もつくれないので転職もままならない。これまで見られたようなお気楽“窓際族”とは全く違う、未来も希望もない、八方塞がり正社員若年層が“社内失業者”なのです。

私の周りを見てみると・・・
う〜ん・・私の会社には仕事が無いという人間はいそうにありません。逆に忙し過ぎるくらいです・・が・・・しかし!
いましたいました・・・暇そうにネットばかり見てる連中を!
でもそれは担当や仕事が無いわけではなく、職性で暇な時間帯があるというレベルです。

もしかりに自分が社内失業したらと考えると・・・今の立場ではちょっと想像もできません。
社内で孤立したり、頼りにされることもなく、存在意義すら感じないようになるのは最悪です。学校で村八分にされたいじめられッ子と同じ境遇です。ましてや自分の将来を案ずると、とても正気ではいられないでしょう。

だれもが社内失業を望んでいるわけではありません。企業はそういう人間を長期に渡り放置するほど甘くありません・・いずれリストラ対象に。それくらい全員が理解しています。
でも、これだけ社会現象になるくらいですから、実際そうなってしまうとどうしようも無い状態になるんだと思います。

万が一、そうなったら早めに資格でも取って次を考える事がよさそうですね。


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