トップページ < ここだけの話 < 同族会社は善か悪か

同族会社は善か悪か

同族経営会社とはWikipediaによると「同族経営(どうぞくけいえい)は、同じ親族が支配する企業経営である」となっています。
尚、法人税法では、上位大株主3人の持ち株比率をあわせて50%を超える会社としているが、M&A防止のためにこうした策を講じている企業もあるので、ここではあえて「同じ親族が支配する企業経営」に絞ってお話します。

同族会社のイメージは昔からあまりよくありません。
Wikipediaにも、生活費を社費でまかなう、創業者一族が気に入らない者を不採用にしたり解雇したりするなど、会社の私物化を進める傾向にある・・と記されているとおり、全くその通りだと思います。
いわゆる「会社のモノは私のもの、私のモノも私のもの」なのです。そういう気持ちが解らないわけでもありません。創業者なら、ありえない努力を積み重ねて会社を存続&発展させてきたわけですから、いつまでたっても「子供は子供」と親が感じるのと同じで、いつまでたっても「オレの会社」という意識があって不思議ではありません・・が・・・。
しかし株式会社である以上、会社は株主のものです。上場企業であれば、尚更そういう意識が必要なはずです。
一部上場の大手有名企業でも同族会社は数多く存在します。もちろん同族経営を感じさせない企業もありますが、一部の企業では、個人的な私費と思われてもおかしくない費用を会社の交際費や経費で賄っているのが現実です。
もちろんそれらのお金は、きちんと説明できる内容で処理されています(法的にも一定の範囲内は問題ありません)。
現実的には「会社の費用なのか・・オーナーの費用なのか・・。それが仕事に通じていくのか・・いかないのか・・」判断は難しいのです。
またオーナーの個人的な宗教的な思想を社内に持ち込むことがあったり、権力が甚大であるため周囲にはイエスマンしかいなくなるという傾向もありあます。

ブラック企業の条件にも同族経営かどうかを判断基準にする就活生が多くいます。つまり一般的には同族会社はブラックなイメージなんでしょう。

しかし悪い面だけではありません。
会社経営を世襲で受け継ぐわけですから、経営判断の教育やその他の人脈形成なども事前に準備できます。
また生え抜き社長とは違い、社長在任中に一気に業績を向上させようと焦る必要もありません。
つまり、息子・・・孫の代まで末永く企業が永続発展すればよいわけですから、急激な舵取りをせず大きなリスクを背負う必要がありません。少しずつ・・ちょっとずつ、会社が成長し続けることが最大のテーマなのです。
ですから、そこで働く従業員も比較的安定した収入が計算できます。ボーナスなども変動が少ないのが一般的です。

ただし・・・
創業者から2代目・・となると「箱入り世間知らず」で育つリスクがあります。
趣味は若いうちからゴルフ・・。名刺の出し方すらぎこちなく、頭の下げ方もなってない。
現場を知らず理想論ばかり、理屈っぽく、内弁慶。
世の中の全てを知っているかのような話ばかり・・・

周囲で見ていて恥ずかしくなるという場面が多いと聞きます。
世代交代については、右腕となる参謀がしっかりとする必要がありそうです。


管理人の一日
管理人の就活
学歴フィルター
同族会社は善か悪か
就職内定率の不思議
社内失業
大企業 VS 中小ベンチャー
面接で使ってはならない禁句とは




[PR]