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学歴フィルター

学歴フィルターの話をしましょう。
「学歴フィルター」と聞いて、ピンとくる方も多いと思います。これは単なる学閥ではなく企業が採用活動をする際に、ふるいにかける(フィルターにかける)ことを言います。

特に採用人数が多い大手銀行にこの学歴フィルターがあると言われています。
「学歴」と言いながらも・・大卒、高卒・・・ではなく、実際は「大学名」でフィルターをかけます。
具体的には・・
旧帝大、早稲田、慶應、一ツ橋、東工大・・・強いて言えば、青学、上智、中央あたりまで。日東駒専は稀少扱いです。なぜこのような状況が続いているのでしょうか・・・

まず一般的に言えるのが・・これは銀行だけではない話ですが、偏差値の高い大学に入学する学生は、中学生の頃よりコツコツと勉強を積み重ねていると考えるのが普通です(もちろん例外的な天才もいますが)。
勉強はキツク、辛いものです。それを何年もコツコツと努力を重ねる努力や忍耐力が重要視されます。「やりたいことをやる」主義の普通の中学〜高校生では、なかなかこういう大学に入れる実力は付かないものです。
実際にこうした大学出身者の方が、様々な面での”厚み”が違うとされています。企業側から見ると「自由競争の勝者」とも言えるのです。

次に、企業側の採用コストと効率化が原因となっています。
特に銀行では、超人気となっているため応募数も半端ではありません。今やネット経由で自由にエントリーできる時代です。その全ての就活生に筆記試験や面接を行うこと自体、利益を追求する企業体である以上、ナンセンスな事なのです。
たった数回の面接でその人の実力や性格を把握すること自体、無理があるため学歴で判断する事は、一つの指標であることには間違いありませんし、応募数がここまで肥大化してしまうと、現実的にはエントリーシートに書かれた大学名でフィルタリングするしかありません。
しかも、これだけ応募があれば、それで十分な量と質の学生が確保できるのです。

また、面接で甲乙つけがたい就活生のどちらかを選択しなければならない場合、どうしても出身大学や学部で判断するしかありません。その場合、過去の採用実績や役員の出身大学に合わせる・・なんていうことも行われます。
どの企業も採用時点では「学部不問」を謳っていますが、実際は理高文低の感は否めません。技術の争いとなっている現在、理工系は人気で、文学部は厳しい状況が続いています(バブル期でも文学部は銀行などには入れませんでした・・早慶でも同じ)。文学部であるというだけで、採用は見送られてしまうのが現実です。
文系で強いのは、法学部ですが、フィルターで残るためにはせめて経済学部である必要があります。

これは中途採用市場でも同じことが言えるのです。


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