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採用者側から見た優秀な学生

「厳選採用」という言葉があるとおり、企業側の採用活動は数ヶ月を費やして行われます。採用活動が多様化されたとは言え、やはり春季採用のみという企業が76%以上との事なので、特定期間に集中して企業も学生も大きな負担を背負いながら採用(就職)活動を行っているわけです。

そんな中、2010年10月1日時点の就職内定率は、調査開始以来最低の57.6%となりました。
文部科学省の「学校基本調査」によると、2010年3月卒業者のうち、「進路未定の者」は前年に比べて19,280人も増加して87,174人となり、今後も未就職のまま卒業する学生の増加が懸念されています。
また学生の学生の就職活動は年々過熱化しており、社会的にも活動の早期化による長期化への批判が高まっています。そもそも就活をはじめたばかりの大学3年生は、まだ卒論テーマも決まっていない場合が多く、企業側も「専門は?」「卒論は?」と聞けない時期から採用活動を始めるというチグハグな状態が続いてきました。
経団連が2010年9月に出した「大学卒業者・大学院修士課程修了予定者の採用選考に関する企業の倫理憲章」で問題定義されていますので、来年度以降(既に現3年生向けの採用活動は始まってるため実質再来年からになりますが)、徐々に是正される事が期待されています。しかし更なる「厳選採用」の色合いが強くなると推測されるため、企業にとっても就活生の双方にとって益々厳しい状況となるかもしれません。


<厳選採用における採用者側から見た優秀な学生の要素>

  • 適応力(職種、クライアント、職場、人間関係等の大きな環境の変化を受け入れられる柔軟性)
  • 強い精神力(逆境下にあっても志高く、モチベーションを保つことができる粘り強さ)
  • コミュニケーション能力(これは最重要。社会人は社内調整能力がなければ成り立たない)
  • リーダーシップ(主体性がなければ将来リーダーになれない。人間性、人柄にも通ずる)
  • 一般的な常識人(特別である必要はなく、一般的な喜怒哀楽を持ち合わせたバランス人間であること)

これらの要素を面接で自ら説明しようとしたら「自慢話」にしかなりません。
採用者側からの質問に答えたり、逆にこちらから質問をしていく会話の中で、オーラとして滲みでるのを企業はチェックしています。