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有給休暇取得率の実体



昨年、厚生労働省は日本企業の有給休暇取得率の平均は47.1%だと発表しました。前年比0.3%ダウンで10年連続のダウントレンドだとのこと。
従業員30人以上の企業6143社を対象に調査し、4406社が回答したアンケートによると平均有給休暇日数は17.9日だったのに対し、実際の取得日数は8.5日。未だに有給休暇は取りにくいという実体が明らかになりました。

<企業規模別の取得率>
1千人以上   53.5%
300〜999人 44.9%
100〜299人 45.0%
30〜99人   41.0%

<業種別の取得率>
電気・ガス・水道業 74.2%(最高値)
宿泊業・飲食サービス業 31.4%(最低値)

イギリスなど欧州各国では、年間25〜30日の有給休暇の設定がありますが、その取得率はほぼ100%。
ただ、日本の場合は祝日が7日程度多いので、単純には比較できないが、それでも欧州に比べると半分以下です。

厚生労働省は労働時間等設定改善法に基づくガイドラインを改正し、労使で有給休暇の取得状況を確認した上で、取得率の数値目標を設けることを努力義務化しましたが、日々の仕事優先の民間企業の実態とはかけ離れたものとなっています。

私の勤める会社でも、一般職の労働時間(特に残業時間や休日取得)には大変うるさくなってきています(管理職は残業手当てが付かないので・・・何も言われません)。
出退勤はカードをリーダーに通すことで全社員が管理されていますが、仕事が終わらない一般職は一度リーダーを通してまたデスクに戻り仕事をすることも多々ありました・・・が・・しかし、パソコンでのメールのやりとりや、稼動時間なども管理されるようになり、付け焼刃的な対応はできなくなっています。要するに・・みなし残業撲滅です。だから一般職は仕事が溜まって大変です。一度入社して仕事をスタートさせると、休みの数がどうのこうのより、自分の仕事を終わらせることが優先になりますから・・。

私の会社では有給休暇の取得については、まだそこまで厳密に管理されていないので、私のように入社20年以上ともなると、毎年20日以上ある有給休暇は、風のごとく消え去っていきます。
ちなみに・・・入社以来、有給休暇を取得したことは、ただの1日たりともありません。

入社して3年間は月の休みが2〜3日程度でした。徐々に状況は改善されましたが、10年以上は週1が精一杯。やっとここ4,5年前から週休2日となってきています。

会社案内に書いてある規定では年間休日120日。それに有給休暇が加わり・・・
会社にもよりますが、大忙しの大企業では8割くらい休めれば良いほうじゃないでしょうか。
つまり、就業規則にある規定の休日の数はあまり気にしないほうがよいということです。規定では少なくても100%取得できれば良いわけですから・・。





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